ひとり暮らしの注意点 6
話は少し、前の職場のことになる。
当時、直属の上司は日中、商談や会議・ミーティング等でほとんど席にいなかった。
それらが終わった夕方に戻ってきてから、私が作成した会議用資料などに目を通し始め、細かくダメ出しをされては、残業してやり直すという毎日だった。
とても勉強にはなったのだが、残念ながら効率が悪かった気がしてならない。残業するのはまだいいとしても、終わりの見えない感覚にいつも憂鬱にさせられていた。
そこで、この憂鬱な気分を少しでも払拭しようと、銭湯の営業時間を理由に21時頃にはあがれるように上司に頼んだ。
アパートから歩いて2~3分の所にあった銭湯の営業時間は16時~23時で、なんとか22時頃までには行きたかった。
せっかく1回375円(だったと思う。当時。)払うのだから、慌ただしく出てくるのはもったいなかったし、夕食の時間も必要である。
厳しい上司ではあったが、この事情については理解してもらえた。
しかし、早朝会議の前日などは、会議用資料を仕上げるまではあがれず、銭湯の営業時間中に帰れない日も度々あった。
そういう日は仕方ないので、帰宅してから部屋でお湯を沸かし、流し台で頭を洗ってしのいだ。
そして翌日は、何食わぬ顔をして出社する。
※イメージ写真
私も「幸せ!ボンビーガール」(日本テレビ火曜夜10時)を地で行っていた。
もちろん、流し台で頭を洗うことに幸せ感などあるはずもなく、あるとすれば、サバイバル感であって、悲壮感ではない。
※写真は、「古いアパート 流し台 無料 写真」で検索したものを借用しています。
これも、似たものが見つからず、雰囲気で選んでます。