ひとり暮らしの注意点 3
12月に部屋探しをするのは考えもので、日暮れが早く、地図で示されたアパートに着く頃には、辺りはすっかり暗くなってしまっていた。
でも、大家さんは玄関先で立って待っていてくれて、挨拶もそこそこに、外階段を上がって2階の部屋を案内してもらった。
※イメージ写真
そこは四畳半の和室で風呂はなく、トイレは廊下の突き当たりにある共同のものを使用とのこと。
部屋には小さな流し台と押入れがあるだけで、他に何もなく、裸電球がまぶしかった印象が残っている。
率直にいえば物置部屋のようだった。
特に見るものもないので、すぐに階下の大家さん宅に招かれ、大家さんによる面談を兼ねた世間話みたいな会話の中で、質問の受け答えをした。
一方で、居住中の入居者のことや、周辺の住環境のことなどの説明を受けた。
歩いて2~3分のところに銭湯があり、反対方向に1~2分行けばスーパーがあるなど。
それらに付け加える感じで、前の入居者が丸ノ内線に飛び込んで亡くなったという話もされた。
「あなたに紹介した部屋の方ではない」という。
どの部屋の方だったにしても、部屋で亡くなった訳ではないし、気の毒な話だが、恨まれる覚えもないので、それほど気にせずに借りることにした。
引っ越しは、今と違って忙しくなかった友達のN君に協力をお願いし、12月の下旬に行った。
※実際は、イメージ写真よりもっと薄暗く、古かったです。
写真は、「四畳半 イメージ 写真 無料」で検索したものを借用しています。